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Claude Codeのサブエージェントとは|役割分担・権限・使い分け

公開 2026-08-05更新 2026-08-05読了目安 9分

Claude Codeのサブエージェントは、調査、テスト実行、コードレビューなどの副タスクを、メイン会話とは別の文脈(コンテキスト)で処理する仕組みです。大量のログや検索結果を本筋から切り離し、役割ごとに使えるツールや権限を絞れる点に価値があります。 ただし、仕事を細かく分けるほど速くなるとは限りません。前後の判断が強くつながる実装を別々のサブエージェントへ渡すと、同じ背景を調べ直し、結果を統合する負担が増えます。分ける基準は、独立して完了条件を確認できるか、返してほしい成果物を一文で定義できるかです。

SECTION 01

サブエージェントは独立した文脈で副タスクを処理する

Anthropicの公式ドキュメントでは、サブエージェントを独自のコンテキストウィンドウ、システムプロンプト、ツール、権限で動く専門的なアシスタントとして説明しています。メイン会話からタスクを受け取り、作業後は結果の要約を返します。

向いているのは、出力が多い調査や、成果を独立して判定できる仕事です。たとえばテスト一式を実行して失敗だけを返す、特定ディレクトリの認証処理を調べる、完成した差分から重大な不具合だけを指摘する、といった役割です。

メイン会話の文脈を節約できる一方、サブエージェントは渡されていない会話の細部を知りません。依頼には対象、目的、制約、返却形式、完了条件を含めます。Claude Codeの使い方で整理している指示の基本は、委任するときほど重要になります。

SECTION 02

分けるのは、独立して合否を判断できる仕事

サブエージェントへ分けるか迷ったら、結果だけを受け取って次へ進めるかを考えます。メイン担当が途中判断を何度も返す必要がある仕事は、同じ会話で進めるほうが早い場合があります。

調査から設計、実装、テストまで同じ前提を使う小さな変更も、むやみに分割しません。調査結果を要約する過程で細かな制約が落ち、実装担当が同じコードを読み直すからです。反対に、三つの独立モジュールを調べる、複数のテスト群を並行実行する、といった仕事は分けやすくなります。

  • 分けやすい:ログ調査、資料確認、テスト実行、完成差分のレビュー、独立モジュールの影響調査
  • 同じ会話が向く:要件を相談しながら決める作業、計画と実装が密接な小変更、同じファイルを何度も直す作業
  • 先に再設計する:成果物、対象範囲、合否条件を一文で説明できない作業。この状態では委任よりタスク整理が先です。

SECTION 03

設定ファイルには役割と境界を書く

カスタムサブエージェントはMarkdownファイルで定義し、プロジェクト単位(projectスコープ)では .claude/agents/、利用者単位(userスコープ)では利用者の設定領域に置けます。チームで共有する役割はproject、個人だけで使う試行はuserへ分けます。

frontmatterのnameとdescriptionは、誰がどの場面で呼び出されるかを決める入口です。descriptionが「何でも調べる」のように広いと、委任の判断も成果も安定しません。「認証関連の差分を読み、重大なセキュリティ所見だけを返す」のように、対象と出力を結びます。

promptには作業手順を増やしすぎず、判断基準、禁止事項、返却形式を書きます。繰り返し使う開発規約や検査手順は、Claude CodeのSkillsとして分け、必要なスキルだけを事前に読み込む(preload)設計もできます。

  • description:いつ委任するか、何を返す役割か
  • tools / disallowedTools:必要な操作だけを許し、不要な編集や外部接続を外す
  • permissionMode:確認が必要な操作をどう扱うか
  • skills:役割の実行に毎回必要な規約や手順だけを読み込む
  • model / effort:仕事の難しさと利用量に合わせて選ぶ

SECTION 04

権限はメイン会話より狭くする

サブエージェントで狭めやすいのは、使えるツールです。toolsとdisallowedToolsで読み取り専用の調査担当から編集や外部更新を外せば、誤操作の到達範囲を小さくできます。

permissionModeは親セッションから完全には独立しません。親が bypassPermissions または acceptEdits の場合は親設定が優先され、autoモードも親から継承されます。広い親権限をサブエージェント側で必ず狭められるとは考えず、親セッションの設定から確認します。

たとえばコードレビュアーは、読み取りツール(Read)、検索、テスト実行に限定し、書き込みツール(Write、Edit)を外せます。修正担当を別にすれば、指摘した本人が自分の変更を正当化する流れも避けられます。外部サービスへ接続するMCPサーバーも、必要な担当にだけスコープできます。

現行版のバックグラウンド実行では、追加の権限確認がメインセッションに表示されます。旧版では確認が必要な操作が自動拒否されていたため、利用中のバージョンも確認します。人が応答できない実行環境では、読み取りだけで完了する仕事へ限定します。

SECTION 05

実装者とレビュアーを分ける

実務で使いやすい構成は、メイン会話が要件と実装を担当し、サブエージェントが完成差分を独立レビューする形です。レビュー担当には、要件、変更差分、関連テスト、重大度の基準を渡します。修正案の量より、再現できる不具合と見逃した要件を優先させます。

レビュー結果はそのまま採用しません。指摘された行と実際の呼び出し経路を確認し、テストまたは再現手順で妥当性を確かめます。所見がなかったことも、安全の証明にはなりません。静的解析、型検査、テスト、人の承認を残します。

同じモデルでも文脈を分けると、実装中の思い込みから距離を取れます。ただし完全な独立性を保証する仕組みではありません。重要な変更では、セキュリティ、業務要件、運用の担当者もレビューへ加えます。

SECTION 06

一つの副タスクで効果を測る

導入時は、毎回ログが長くなるテスト実行や、定型の差分レビューを一つ選びます。委任前後で、メイン会話に残る情報量、調査の重複、完了までの時間、見つかった有効な所見、誤検知を記録します。

結果が遅い場合、モデルを変える前に委任の境界を確認します。対象が広すぎる、返却形式が曖昧、メイン担当と同じファイルを編集している、といった構造上の問題があれば、並列化しても待ち時間は減りません。

継続条件は、同じ副タスクで再現でき、統合の手戻りを増やさないことです。使うサブエージェントを増やすこと自体を目標にせず、メイン担当が判断に使える短い成果を返せる役割だけを残します。

SECTION 07

結論:役割より先に返却物を決める

Claude Codeのサブエージェントは、独立して合否を判断でき、出力量の多い副タスクへ使います。対象、制約、返却形式を定義し、必要なツールと権限だけを渡します。前後の判断が密接な小変更は、メイン会話に残したほうが一貫します。

最初に作るなら、読み取り専用のテスト結果整理担当か、完成差分のレビュアーが適しています。失敗してもコードを変更せず、成果の有用性を確認しやすいからです。その役割で効果を確認してから、実装や外部ツール連携へ広げます。

AI駆動開発の研修や導入支援では、ツール設定だけでなく、タスク分割、権限、レビュー責任を一つの開発フローとして設計します。cotomuの掲載価格は、導入研修30万円/回、導入パッケージ50万円から、伴走顧問 月15万円からで、いずれも参考価格・税別です。初回60分の相談は無料です。生産性や品質の向上は保証対象外で、cotomuはClaude CodeやCodexの公式パートナー・認定事業者ではありません。

FAQ

よくある質問

Q. Claude Codeのサブエージェントは何のために使いますか?

調査、テスト実行、コードレビューなど、独立して完了条件を確認できる副タスクを別の文脈で処理するために使います。大量の出力をメイン会話から分離し、役割ごとに権限を絞れます。

Q. サブエージェントを増やせば開発は速くなりますか?

必ずしも速くなりません。前後の判断が密接な仕事や同じファイルを編集する仕事では、文脈の再取得と統合が増えます。独立して合否を判断できる仕事へ限定します。

Q. サブエージェントへ書き込み権限を与えるべきですか?

役割に不要なら与えません。調査やレビューは読み取りとテスト実行に限定できます。編集が必要な場合も、対象ディレクトリ、コマンド、外部接続を絞り、失敗時の戻し方を決めます。

Q. Skillsとサブエージェントはどう使い分けますか?

Skillsは繰り返す知識や手順を再利用し、サブエージェントは独立した文脈で副タスクを実行します。サブエージェントに必要なSkillsだけを事前に読み込ませる組み合わせもできます。

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